カネカ、航空機部材を買収 独ヘンケル傘下より
- 2018-02-02
カネカは独化学大手ヘンケルの米法人から航空機向け樹脂材料事業を買収したと発表。エンジン部品などに使う耐熱性の高い樹脂の製造技術や特許などにも取得した。買収金額は不明。
グループ会社のカネカ・エアロスペースを通じて買収を完了した。
燃えにくく、耐熱性も高い樹脂の製造技術を手中に収めることでエンジンなど航空機部品向けの売り込みを強化する。カネカはこれまで航空機に使う樹脂の添加剤を手掛けていたが、売り上げは少なかった。
カネカは2017年にも米子会社を通じて航空機向けの樹脂材料メーカーを買収するなど、航空・宇宙分野向けの次世代材料の開発に力を入れている。航空・宇宙分野で25年に200億円の売り上げを目指す。