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武田 トルコの製薬会社を買収 鼻炎薬など13品目獲得

2015-02-24

 武田薬品工業は24日、トルコの製薬企業グループ、ノイテックの子会社トプラムカリテを買収すると発表した。買収額は最大で3億リラ(約145億円)。成長市場のトルコで気管支ぜんそく薬やアレルギー性鼻炎薬など13品目を獲得する。

 武田のドイツ子会社を通じてトプラムカリテの全株を取得する。買収手続きは2015年4~6月期に終える見込み。

 武田はこれまでトルコに130人超の従業員を置き、消化性潰瘍治療剤や2型糖尿病治療剤を販売している。買収後も13品目はノイテックがグループ内で製造し、武田側に供給する。13品目の販売を拡大するため、武田は現地で新たに100人程度を雇用する方針だ。

 ノイテックは特許切れの薬や後発薬を自社で製造し、トルコ、イタリア、ギリシャ、中東などで販売している。グループ各社で持つ薬のうち、武田が有望視する13品目のトルコでの販売権をトプラムカリテに移管。製品の権利獲得を目的に武田が同社を買収する。

 武田は海外事業の拡大に向け11年にスイスのナイコメッドを買収したのを最後に、投資額が1000億円を超える大型M&A(合併・買収)から遠ざかっている。08年に買収した米創薬ベンチャー、ミレニアム・ファーマシューティカルズとの2社に計2兆円を投じており「2社の経営資源を活用した成長に全力を傾ける」(幹部)のが基本方針だ。

 ただ、製品の開発・販売権取得は続けている。13年に多発性硬化症治療薬、14年にパーキンソン病治療薬の日本での製品化権をそれぞれテバファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)から取得。11年にはパラディン(カナダ)からメタノール中毒治療剤の権利も得ている。

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