イマジカなど 米SDI買収を発表 字幕世界最大手
- 2015-02-19
映像制作大手のイマジカ・ロボットホールディングス(HD)は19日、官民ファンドのクールジャパン機構、住友商事と共同で、字幕・翻訳サービス世界最大手の米SDIメディア(カリフォルニア州)を4月1日付で買収すると発表した。約190億円で仏BNPパリバから全株を取得する。SDIの子会社化で、日本の映像作品の海外輸出を加速させる。イマジカ・ロボットHDは2014年にマレーシアにスタジオを開設するなど海外展開を進めている。SDIは世界37カ国、約80の言語に対応する字幕・翻訳サービスで、150拠点を持つ。
19日に都内で開いた記者会見でイマジカ・ロボットHDの塚田真人社長は「(コンテンツの現地化をする)『メディアローカライゼーション』市場は今後、年率5%で成長を続ける。大きなチャンスがある」と語った。
アニメやドラマなど日本の放送コンテンツには海外から高い関心が寄せられているが、実際のコンテンツ輸出量は韓国の3分の1程度といわれている。海賊版対策としてサイマル(同時)放送・配信などが進むなか、字幕や翻訳などの重要性が高まると判断した。