リクルート 飲食店ネット予約の独社271億円で買収
- 2015-03-05
リクルートホールディングス (HD)は欧州で飲食店のオンライン予約サービスを手掛ける独クアンドゥー(ベルリン)を271億円で買収したと5日に発表。消費関連のインターネットサービスで海外市場に本格参入する。リクルートの経営ノウハウを導入し、飲食店のネット予約で欧州首位を目指す。
クアンドゥーは2012年設立で、欧州を中心に13カ国で事業を展開する。6千店以上の予約ができ、同サービスで欧州2位。14年12月期の売上高は429万ユーロ (約6億円)だった。
リクルートHDは昨年10月に傘下のベンチャーキャピタル (VC)を通じてクアンドゥーに約7%出資していた。飲食店のネット予約の拡大が見込めると判断し、複数の投資ファンドなどから保有株を取得し、全株式を握った。米国では飲食店の予約でネット利用の比率が約5割に達するが、欧州ではまだ16%だ。
5日記者会見した佐川恵一取締役は、売上高を大きく上回る額で買収したことについて「成長性を踏まえると適正な価格だ」と話した。
リクルートHDは上場後、海外企業のM&A(合併・買収)を加速している。1月にはオーストラリアの人材派遣 2社を約350億円で買収すると発表した。