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ファミマ 中堅のココストア買収交渉 優先権獲得

2015-03-13

 ファミリーマートが東海地方地盤の中堅コンビニエンスストアチェーン、ココストア(名古屋市)を買収する方向で最終調整に入ったことが13日、分かった。ローソンも名乗りを上げていたが入札を経て、ファミマが優先交渉権を獲得したもようだ。ファミマはユニーグループ・ホールディングス(GHD)とも統合交渉に入っており、コンビニ業界の再編が加速する。

 ココストアは中部、九州エリアを地盤としており、店舗数約440店の「ココストア」と、九州を中心に展開する「エブリワン」(約220店)を運営する。弁当、総菜を店内で従業員が調理するのが特徴だ。グループ合計の店舗売上高は2013年度で900億円程度とみられる。

 今後、ファミマはココストアの資産査定などを実施して買収金額を詰める。数十億円から100億円規模になるとみられる。ファミマは実質無借金で投資余力は高く、昨年11月末の現金は1500億円を超える。

 ココストアの親会社は、ソニー創業者の故・盛田昭夫氏の一族が経営する盛田エンタプライズ(名古屋市)。グループに食品卸のイズミック(同)などがある。コンビニ業界の競争が激化して、単独での規模拡大にも限りがあると判断したもようだ。ファミマは最終的に全株式の取得をめざす。買収金額を巡ってファミマとココストアの間で詰めの協議が続いており、交渉がまとまらない可能性も残る。

 ファミマは10日、業界4位のサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングスが経営統合交渉入りで合意したことを発表した。統合が実現すれば、両社の店舗数は1万7465店舗、全店ベースの売上高は2兆8133億円になる見通し。店舗数では首位のセブン―イレブン・ジャパンと同規模となる。さらに、業界10位前後のココストアを加えれば、全国の店舗規模の強化につながる。

 

 今回の入札ではローソンなど他のコンビニも参加していた。ローソンは13日、ココストアの買収交渉について「現在交渉している事実はない」と発表した。ココストアは金額など条件面で有利な提示をしたファミマと本格的な交渉に入る。

 コンビニ業界の再編を巡っては、ローソンが昨年末に広島を地盤とする中堅コンビニ、ポプラに5%を出資した。今後は5位のミニストップや神奈川県が地盤の中堅チェーンのスリーエフなどの動向に注目が集まりそうだ。

 ▼ココストア 関東、中部、九州地方を中心に「ココストア」や「エブリワン」を約660店運営する中堅コンビニ。ソニー創業者の故・盛田昭夫氏の実家で、清酒「ねのひ」で知られる醸造業、盛田(名古屋市)の系列酒類卸が中心となり1971年に1号店を開業した。現在、ココストアは昭夫氏の弟・和昭氏の一族が率いている。非上場で、2012年にイオン系のミニストップと資本業務提携した。

 

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