三井化学、共和工業を買収 金型技術取入れ
- 2014-11-19
三井化学が金型製造を手掛けている共和工業を19日に買収したと発表した。買収額は非公表で9月末に共和工業の全株式を取得した。共和工業の年間売上高は約70億円。
共和工業が持つ高度な金型技術を取り入れることで、自動車部品の軽量化につながる特殊加工技術を売り込む。三井化学は樹脂と金属を一体で成型できる技術を持っている。軽い樹脂を使うことで部品の軽量化による自動車の燃費向上につながる。樹脂と金型を一体で顧客に提案することで部品の開発期間を短縮することもできる。
また、三井化学は原料を供給する帝人のシンガポール工場が2015年に閉鎖される。それに伴い高機能樹脂の生産をしているシンガポール工場を縮小する方針も明らかにした。