ラオックス 靴製造・販社を買収 訪日客向けに自社製品
- 2015-06-10
免税店運営のラオックスは婦人靴製造・販売中堅のモード・エ・ジャコモ(東京・港、佐藤譲社長)を買収する方針を固めた。7月に全株式を取得し、完全子会社化する。買収額は数億円規模のもよう。ラオックスはアパレル事業に参入し、今月から自社ブランド製品を発売した。靴を製造から手掛け、日本製品の品質を訪日観光客に訴えて自社店舗での拡販につなげる考え。
ジャコモ社は1975年設立で「カリーノ」や「メダ」など主要ブランドだけで10前後を抱える売上高50億円程度の中堅メーカー。全国の主要百貨店に約50店を展開するほか、百貨店やショッピングセンター向けの卸、インターネット通販も手掛けている。日本国内に自社の直営工場を持ち、製品の半分以上を国内生産している。
ラオックスは百貨店内店舗を増やしたり、東京・銀座など自社の旗艦店を中心にジャコモ商品を展開する計画だ。ラオックスのM&A(合併・買収)は、2009年に中国家電量販最大手の蘇寧雲商集団の傘下に入って以降、初めてとなる。