大陽日酸 タイの同業を買収
- 2015-06-04
三菱ケミカルホールディングス傘下で産業ガス大手の大陽日酸は、タイの同業「エア・プロダクツ・インダストリー(API)」を買収する。出資比率を現行の32%から97%に引上げる。買収総額は数十億円規模とみられる。タイは自動車産業が集積、今後も酸素や窒素といったガス需要が安定して伸びると判断。
大陽日酸はみずほフィナンシャルグループ系のコンサルティング会社「MHCBコンサルティング」などと共同で、タイに合弁会社を設立。この合弁会社と大陽日酸がAPIを共同買収する。早ければ6月中にも手続きを終える。
APIはタイで酸素や窒素といった産業ガスを製造販売。同国に3つの主要な製造拠点を持ち、鉄鋼や自動車関連工場などに供給している。2014年の売上高は42億円で、従業員は約300人。