ソフトバンク 韓国ネット通販大手に1240億円の出資
- 2015-06-03
ソフトバンク は、韓国のインターネットの通販大手フォワード・ベンチャーズに出資すると3日に発表。同社が7月上旬に実施する10億ドル(約1240億円)の第三者割当増資を引き受ける。出資比率は5割未満。ソフトバンクは海外のネット企業への投資を成長の軸に置く考えで、同様の投資が加速するとみられている。
2010年に設立したフォワード・ベンチャーズは「クーパン」の名称でサービスを展開する韓国の大手の一角。売上高に占めるスマートフォン (スマホ)経由の利用が75%と高く、事業規模を急速に伸ばしているという。フォワード・ベンチャーズは増資で得た資金を配送網の整備などに充てる。
今回の案件は、米グーグル元上級副社長で、ソフトバンクの副社長に就任予定のニケシュ・アローラ氏が主導。同氏は5月末にフォワード・ベンチャーズの取締役に就任した。
ソフトバンクは昨年11月にインドのネット通販大手スナップディール、同12月にはインドネシアの同業トコペディアに相次ぎ出資した。子会社のヤフーは中国のアリババ集団と連携し、日本製品をアリババの通販サイトで販売する計画で、グループ全体でアジアでのネット通販事業を拡大していく。