NTTコム、独データ拠点最大手の買収発表
- 2015-03-03
NTTコミュニケーションズは独データセンター最大手、イーシェルターの買収で基本合意したと3日に発表した。今夏までに約1000億円を投じて株式の86.7%を取得し、欧州の広範囲で高品質なデータ拠点を提供できる体制を整える。今回の買収でNTTコムのデータセンターの面積は欧州3位となる。
イーシェルターは2000年に発足。ドイツやオーストリア、スイスでデータセンターを運営し、政府機関や金融、通信、IT(情報技術)企業を主要顧客に持つ。米政府の個人情報収集問題を機に、欧州では重要な情報を域内で保管することを求める機運が高まっていることにも対応する。
NTTコムは主力の国内長距離通信事業の減収が続いており、海外に活路を求めて積極的なM&A(合併・買収)を手掛けてきた。欧州では12年に英ジャイロン・インターネットを買収したが、大陸側には大規模拠点がなかった。