ソニー 米コンテンツ配信会社を240億円で完全子会社化
- 2015-03-17
ソニー はインディーズ(独立系作品)の音楽や映画の配信システムを手掛ける米オーチャードメディアを約2億ドル(約240億円)で完全子会社にすると17日に発表した。ソニーは音楽や映画などエンターテインメントを成長分野に掲げている。買収によりエンタメ関連のコンテンツ 事業拡大成長が見込める。
オーチャードは音楽子会社のソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の持ち分法適用会社だった。米オーチャードアセットHDが現在保有する残りの持ち分をSMEが取得する。完全子会社化の手続きは2015年度中に終える予定とされている。
オーチャードはインディーズの音楽や映画作品の配信システムを手掛けている。米アップルの「アイチューンズ」や音楽配信 サービスを手掛ける英スポティファイ、映像配信サービスの米ネットフリックスなどにコンテンツを配信している。
ソニーは顧客と継続的な関係を結び収益をあげる「リカーリング型」と呼ぶ事業モデルの強化を掲げている。オーチャードの手掛けるインディーズのコンテンツは今後拡大を見込めるうえ、事業モデルがこの成長戦略にも合致するとの判断だ。
17日、サイバー攻撃を受け数値の確定が遅れていた14年4~12月期の決算短信も公表し、四半期報告書を関東財務局に提出したと発表した。4~12月期の確定値は、連結売上高が前年同期比6%増の6兆2781億円(2月の暫定値は6兆2692億円)、営業利益 が20%増の1663億円(同1625億円)、最終損益が191億円の赤字(同201億円の赤字)に改善した。