三井不動産系、カーシェア大手を完全子会社化
- 2015-03-19
三井不動産の子会社で駐車場事業を手掛ける三井不動産リアルティはカーシェアリング事業大手のカーシェアリング・ジャパン(東京・渋谷)を20日に完全子会社化する。現在は10%出資しているが、親会社の三井物産から残りの株式すべてを数億円で買取る。
主に駐車場で実施しているカーシェアリングを、三井不動産が開発するマンションの居住者向けにも提供する考えだ。1棟あたり30戸以上のマンションならばカーシェア事業の採算性が合う見通し。今後は年30棟のペースで導入を進める。
三井不動産リアルティは2008年に業界3位のカーシェアリング・ジャパンと業務提携し、駐車場の「三井のリパーク」などでサービスを始めた。カーシェアリングは首都圏を中心に650カ所でサービスを提供しており、19年までに拠点数を現在の約2倍にあたる1300カ所に増やす計画を持っている。