トプコン 米農業システムメーカーを160億円で買収
- 2015-03-20
測量機器のトプコンは米農業システムメーカーのデジ・スターインベスツメンツ(ウィスコンシン州)を買収すると20日に発表した。買収額は約160億円。トプコンは全地球測位システム(GPS)を使い農機の運転などを自動化する「IT(情報技術)農業」を事業の柱としている。デジ・スターの計測システムを組み合わせ農業向けIT事業を拡大する。
デジ・スターは農機に取り付けて収穫量や肥料の品質を測定するセンサーや、計測データの収集・分析するソフトに強みを持つ。2014年12月期の連結売上高は5285万ドル(約63億円)。
米子会社のトプコンポジショニングシステムズを通じて、4月20日ごろにファンドから株式を取得し完全子会社化する。収穫物の重量などを測定したデータに位置情報を組み合わせる。様々なモノがインターネットでつながる「インターネット・オブ・シングス(IoT)」を活用し、農場向けの総合管理システムを提供する。2016年度にIT農業の売上高200億円を目指している。