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パナソニックヘルスケア 独バイエルに事業買収を提案

2015-03-28

 医療機器大手のパナソニックヘルスケアHD(東京・港)は独医薬・化学大手バイエルの医療機器事業の買収に乗り出す。血糖値の測定機器で買収額は1千億円規模と見られている。バイエルは同分野で世界3位でパナソニックヘルスケアは機器の生産を受託してきた。買収で欧米やアジアに販路を広げ大手に対抗する。医療機器の世界再編が加速されそうだ。

 パナソニックヘルスケアは昨年3月、パナソニックが保有株を米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に売却。現在KKRが8割を出資している。

 バイエルが実施する入札にパナソニックヘルスケアが応募する。他社も応札するとみられる。買収額として1千億円程度を見込んでいるが交渉で増える可能性もある。

 糖尿病の患者が自ら採血して血糖値を調べる「血糖測定器」。バイエルの同事業の売上高は約1千億円。世界市場は約1兆円とみられ患者の増加に伴い年率10%程度伸びる見通し。

 パナソニックヘルスケアは自社ブランドは持たずにバイエルなどにOEM (相手先ブランドによる生産)供給してきた。OEM分を含めてみるとパナソニックヘルスケアのシェアは国内が5割、世界で約2割だが販売網の拡大が課題とされてきた。

 パナソニックヘルスケアの2013年度の売上高は1149億円。血糖値測定器のほか薬用保冷庫、電子カルテなどを柱とし、再生医療用の細胞培養設備も手掛ける。

 バイエルは昨年、血管に管を通して血の塊を取り除くカテーテル事業を米社に約500億円で売却している。重点領域の大衆薬は米メルクから約1兆7千億円で事業買収した。オランダのフィリップスも米国のカテーテルメーカーを約1400億円で買収するなど世界再編が広がっている。

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