コカ・コーラウエスト 四国コカ・コーラを買収
- 2015-04-03
九州や中国地方などを地盤とするコカ・コーラウエストが四国コカ・コーラボトリング(高松市)を買収すると3日に発表した。四国コカの全株式を親会社の日本製紙から買取る。沖縄を除く西日本全体を一体運営し、燃料や自販機などの調達を一本化するなど効率化を進めて収益力を高める。
買収額は未定、月内の最終合意を目指している。日本製紙は製紙やエネルギーなど主力事業とのシナジー効果が薄い事業を売却し本業に集中する。
コカウエストは2013年に熊本など4県を手掛けていた南九州コカ・コーラボトリング(熊本市)を買収するなど西日本地域での基盤拡大を進めてきた。コカ・コーラグループで最大の製造・販売会社(ボトラー)であるコカ・コーライーストジャパンも仙台コカ・コーラボトリング(仙台市)を完全子会社化するなど東日本地域での再編を進めている。
コンビニコーヒーの台頭に加え、消費者ニーズの多様化や節約志向で飲料業界の販売競争は激化している。ボトラーは規模拡大によるコスト削減で収益力を強化することが課題となっている。