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3行の合併視野に トモニ・大正銀が統合を発表

2015-04-11

 四国を地盤に香川銀行、徳島銀行を傘下に置くトモニHDと、三菱UFJフィナンシャル・グループ系列で大阪に本店を置く大正銀行は来年4月の経営統合を正式に10日に発表。

 大正銀がトモニ傘下に入った後に、香川銀、徳島銀との3行合併を視野に協議を進めることでも合意した。関西と四国にまたがる初の広域地銀の誕生で地銀再編がさらに加速するとみられている。

 これまでの地銀再編は持ち株会社方式が主流だった。大阪市内で会見したトモニの柿内慎市会長は「合併すればシナジー(相乗)効果は大きくなる。合併も含めて検討する」と語った。基幹システムは3行とも日立製作所の「NEXTBASE」を使用しており合併のハードルは高くないとみられている。

 同システムを利用しているか利用を予定している地銀は大正銀と同じく三菱UFJ系列の中京銀行など他に9行ある。他行の合流について、高松市内で会見したトモニの遠山誠司社長は「来る者は拒まない」と積極的に受け入れる姿勢を示した。

 今回の再編で預金量は3兆円を超すが、両行の関係者には「中長期的には5兆円を目指したい」とする考えもあるようだ。

 2010年に発足したトモニは再編した銀行の中でも業績が堅調だ。なぜ、さらなる再編に踏み切ったのか。四国は今後、人口が加速度的に減少するとみられている、加えて傘下の香川銀と徳島銀は貸し出し全体に占める中小企業向け融資の比率が約6割と、地銀平均の4割を上回っている。中小企業の開拓は限界に近づきつつあるため、県内は効率化を進め、大阪や東京を成長地域に位置づける方針のようだ。

 大正銀の吉田雅昭社長は「トモニの個人向け金融のノウハウを活用できる」と語った。トモニの取引先とのビジネスマッチングなども手掛け、強みを持つ住宅・不動産から事業の幅を広げる。

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