ツルハHD、フジ、レディ薬局にTOB 中四国で事業拡大
- 2015-04-13
ドラッグストア大手ツルハHD(ホールディングス
と愛媛県地盤スーパーのフジが13日、中四国地方でドラッグストアを展開しているレディ薬局にTOB(株式公開買付)を実施すると発表。ツルハHDは51億8000万円を投じて発行済み株式51%を取得する。
フジはレデイ薬局に約34%を出資。ツルハHDとフジはレデイ薬局創業家などから1株800円で発行済み株式の約29%を5月18日までに取得し、フジは12億6000万円を投じ、出資比率を49%に引き上げる見込み。その後、7月13日までにツルハが一般株主から残り約36%を1株1000円で買い取る。レデイ薬局は10月をめどに上場廃止となる見通し。
レデイ薬局は中四国を中心に約200店を展開している。ツルハHDは東日本を中心に約1350店を展開。同日会見したツルハHDの堀川政司社長は「地域的に補完関係にあり、(中四国)ドミナント(集中出店)化を一気に加速できる」と語り、今後は共同仕入れや自主企画商品の共同開発も進めるとしている。
ドラッグストア業界では再編が加速している。イオンはウエルシアホールディングスなど傘下の4社を9月までに統合し現在1位のマツモトキヨシホールディングスを上回る見通し。ツルハHDとレデイ薬局の売上高は単純合算で4410億円(13年度)となり2位のサンドラッグ(13年度で4478億円)に迫る見込み。
店舗が手薄な西日本を強化したいツルハHDと、ツルハHDの規模やノウハウを生かしたいフジの思惑が一致したとみられている。