黒字JT自販機狙い飲料各社の陣取り合戦激化
- 2015-04-14
日本たばこ産業(JT)の自動販売機事業の買収にサントリーホールディングスなどビール系3社が名乗りをあげている。
飲料販売は安定した利益は見込めるがシェアを拡大するにはM&A(合併・買収)が近道と判断されるからである。
JTは飲料事業の拡大を狙いユニマットコーポレーション(現ジャパンビバレッジHD)を買収し自販機運営事業に本格的に乗り出した。清涼飲料市場は日本コカ・コーラグループやビール系企業などの競争が激しいため、JTのブランド「ルーツ」の販売数量も30位程度と不採算が続いたため製造販売から撤退する。
一方、自販機事業は小規模小売店としての側面を持っており、JT製だけでなく他社の売れ筋商品も取り扱えるため黒字を続けてきた。
他社にとってはJTの自販機の規模は魅力的であり、安定した収入源となる自販機の設置拡大を狙い、飲料各社の陣取り合戦が激しくなるとみられている。