三菱UFJ系2投資が合併 業界で3位に浮上
- 2014-12-05
三菱UFJフィナンシャル・グループは資産運用大手、三菱UFJ投信と国際投信投資顧問を2015年7月に合併させる方針を決めた。
新会社の名称は三菱UFJ国際投資とするといわれている。運用力がある三菱UFJ投信と、巨艦ファンドのグローバル・ソブリン・オープンにより、規模拡大で運用体制を強くし、地方銀行などに供給する品揃えを拡充。地方銀行と強い結びつきを持つ国際投信が双方の強みを持ち寄る。
新会社は高収益が期待できる富裕層向け商品から、若者が好むネット専用投信まで幅広い品ぞろえを整える。合併による運用規模の拡大で効率が上がれば、顧客にとっては手数料が低く抑えられるなどの効果も見込める。投資へ向かう個人マネーの受け皿を整えてグループの収益基盤を広げる。
新会社は業界で3位に浮上し、銀行系最大手として証券大手系を追う。
大手銀行グループは資産運用ビジネスを将来の中核と位置づけ、強化策を検討している。三菱UFJが傘下投信の合併に踏み切ることにより、他グループも戦略づくりを急ぐとみられている。