日立建機、KCMを完全子会社化 川重から株式取得
- 2014-11-28
日立建機は川崎重工業との共同出資会社で、ホイールローダーと呼ばれる機種を手掛けるKCMを2015年10月1日付で完全子会社化すると28日発表した。
日立建機はKCM株の34%を保有しており、川重が持つ残り66%を取得することで合意した。取得額は明らかにしていないが、開発力の強化・生産効率の改善を進め競争率を高めるとみられている。
KCMは14年3月期の売上高が263億円。約450人の従業員は日立建機グループへの転籍を予定しており、生産体制も維持する。
KCMは09年に川重のホイールローダー事業を分社化して発足した。10年に日立建機が資本参加し、製品の共同研究開発を中心に生産なども協力してきた。日立建機の豊富なノウハウを生かし技術力を高め、事業拡大を目指す。